銀聯カードはアップルストアで利用できるのか?

中国で広く利用されている銀聯カード(UnionPay)を持っている方の中には、日本のアップルストアで利用できるのか疑問に思われる方も多いでしょう。特に日本在住の中国人や外国人の方にとって、銀聯カードしか保有していない場合、Apple製品の購入方法は重要な関心事です。
また、銀聯カードで現金化をお考えの方もいらっしゃると思います。そこで今回は、銀聯カードの基本的な特徴から、アップルストアでの利用可否、日本国内での加盟店情報、そして外国人向けの決済ソリューションまで、実践的な情報を網羅的に解説します。
Contents
銀聯カードとは?
まず銀聯カードについて説明させていただきます。
銀聯カードの基本的なサービスと機能
銀聯カード(UnionPay)は、中国銀聯(China UnionPay)が運営する国際決済ブランドです。2002年に中国人民銀行主導で設立され、中国国内で最も普及している決済ネットワークとして機能しています。
銀聯カードの最大の特徴は、主にデビットカード型として発行されている点です。中国では銀行口座を開設すると自動的にキャッシュカードに銀聯デビット機能が付帯され、ATMでの現金引き出しと加盟店での決済の両方に利用できます。
銀聯カードには大きく分けてデビットカードとクレジットカードの2種類が存在します。デビットカードは利用と同時に銀行口座から即時引き落としされる仕組みで、口座残高の範囲内でのみ利用可能です。
一方、クレジットカード型の銀聯カードも存在しますが、発行数はデビットカードに比べて大幅に少なく、中国国内での審査基準も厳しいため、富裕層を中心に利用されています。
支払い方法の違い
支払い方法については重要な制限があります。
銀聯デビットカードは即時決済のため、後払い機能や分割払いには対応していません。これは銀行口座に残高がない限り利用できないという仕組み上の特性です。
一方、クレジット機能付きの銀聯カードであれば、カード発行会社の規定に基づいて分割払いやリボ払いが可能な場合もありますが、中国国外で発行される銀聯クレジットカードの多くは一括払いのみに対応しています。日本で発行される三井住友銀聯カードやMUFGカードの銀聯カードも、基本的には一括払い専用です。

還元率について
日本で発行される銀聯カードの場合、三井住友銀聯カードは1,000円利用でワールドプレゼント1ポイントが付与され、還元率は約0.5%です。MUFGカードの銀聯カードでは、海外の銀聯加盟店での利用時にポイントが通常の2倍になる特典があり、海外利用では実質1%程度の還元率となります。
ただし、中国で発行される銀聯デビットカードの多くはポイントプログラムがなく、純粋な決済手段としての機能のみを提供しています。
中国発行の銀聯カードの特典
日本で発行される銀聯カード(三井住友銀聯カードやMUFGカードの銀聯カード)に加えて、銀聯国際(UnionPay International)が主催する期間限定の特典や優待サービスも積極的に展開されています。これらの優待は主に中国や海外で発行された銀聯カードを対象としており、訪日中国人観光客向けの割引キャンペーンが中心です。日本国内では、ドン・キホーテで最大3,000円割引、松屋銀座で15万円以上の利用時に2,500円割引、空港免税店での最大20%割引など、時期によって様々なキャンペーンが実施されています。
ただし、一部の日本発行の銀聯カードはこれらのプロモーションを利用できない場合があります。銀聯国際の優待サービスは、主に中国本土で発行されたカードを対象としているケースが多く、三井住友銀聯カードやMUFGカードの銀聯カードでは一部の特典が適用外となることがあります。利用可能な優待については、銀聯国際の公式サイトで確認するか、決済前に店舗スタッフに確認することをお勧めします。
また、これらのキャンペーンは期間限定のものが多く、先着順で終了することもあるため、最新情報のチェックが重要です。
重要ポイント
- 銀聯カードの大半はデビットカードで、即時決済のため後払い・分割払いは不可
- 日本発行の銀聯カードは還元率0.5~1%程度(条件により異なる)
- 銀聯国際の期間限定特典を活用すれば最大10%の割引も可能
- クレジット機能付き銀聯カードは発行が限定的で、審査も厳しい
| カード種類 | 決済方式 | 分割払い | 発行難易度 |
|---|---|---|---|
| 銀聯デビットカード | 即時引き落とし | 不可 | 容易(口座開設で自動発行) |
| 銀聯クレジットカード | 後払い | 条件付きで可能 | 難しい(審査基準が厳しい) |
| 日本発行の銀聯カード | クレジット払い | 基本的に一括のみ | 中程度(クレカ審査あり) |
世界での発行枚数と利用可能エリア
銀聯カードの規模は国際的に見ても圧倒的です。中国銀聯の公式データによると、2024年時点で発行枚数は90億枚を超え、世界最大のカード発行数を誇ります。これはVisa、Mastercard、JCBなどの他の国際ブランドを大きく上回る数字です。カード保有者数も約8億人に達し、中国の人口の大半がカバーされている計算になります。
利用可能エリアについては、中国国内はもちろんのこと、国際展開も積極的に進められています。アジア地域では日本、韓国、シンガポール、タイなど主要国で広く受け入れられており、ヨーロッパでは英国、フランス、ドイツなどで利用可能です。北米でもアメリカやカナダの主要都市で加盟店が増加傾向にあります。特に訪日中国人観光客の増加に伴い、日本国内での銀聯カード対応店舗は年々拡大しており、大手百貨店、家電量販店、ドラッグストア、コンビニエンスストアなど、幅広い業態で利用できるようになっています。
銀聯カードはアップルストアで利用できるのか?

そして本題のアップルストアで利用できるのかについて説明させていただきます。
App Store(アプリストア)での銀聯カード利用状況
まず、App Store(アップストア)とApple Store(アップルストア)は名称が似ていますが、全く異なるサービスであることを理解する必要があります。
App Storeは、iPhone、iPad、iPod touchなどのiOSデバイスやMac向けに、アプリケーションや電子書籍などのデジタルコンテンツを配信・販売するプラットフォームです。一方、Apple Storeは、iPhoneやMac、Apple Watchなどの物理的なApple製品を販売する実店舗およびオンラインストアを指します。つまり、App Storeは「アプリを買う場所」、Apple Storeは「Apple製品を買う場所」という明確な違いがあります。
App Storeでの銀聯カード利用については、地域設定によって対応状況が異なります。中国本土のApple IDを使用している場合、App Storeでは銀聯カードを決済方法として登録し、アプリの購入やサブスクリプションの支払いに利用することが可能です。これは中国市場における銀聯の圧倒的なシェアを反映したAppleの戦略です。一方、日本のApple IDを使用している場合、現時点ではApp Storeの決済方法として銀聯カードを直接登録することはできません。日本のApp Storeで利用可能な決済方法は、以下に限定されています。
- クレジットカード・デビットカード:Visa、Mastercard、JCB、American Express
- キャリア決済:NTTドコモ、au、ソフトバンクの携帯電話料金と合算
- Apple Gift Card:プリペイド式のギフトカード
- PayPay:QRコード決済サービス
注意:日本のApp Storeでは銀聯カードを決済方法として登録できません。中国のApple IDでは利用可能ですが、アプリの配信内容や価格が異なるため、利用目的に応じた選択が必要です。
Apple Store直営店・オンラインストアでの決済方法
Apple Storeについては、実店舗とオンラインストアで状況が異なります。Apple Store直営店では、対応する決済方法として現金、各種クレジットカード(Visa、Mastercard、JCB、American Express)、電子マネー、QRコード決済などが利用可能です。
銀聯カードについては、Apple Store直営店の一部店舗で利用可能とされていますが、全店舗での対応は保証されていません。銀座、新宿、渋谷などの主要店舗では銀聯カード対応のPOS端末が設置されている可能性が高いですが、購入前に店舗スタッフへの確認が推奨されます。オンラインのApple Store(apple.com/jp)では、公式に対応している決済方法は以下の通りです。
- クレジットカード(Visa、Mastercard、JCB、American Express)
- デビットカード(上記ブランドのもの)
- ペイディあと払いプランApple専用
- Apple Pay
- コンビニエンスストア払い
- 銀行振込(分割払いの場合)
残念ながら、オンラインのApple Storeでは銀聯カードは公式に対応していません。Apple Payに銀聯カードを登録している場合でも、日本のApple Storeでの決済には利用できないのが現状です。これは、日本国内でのAppleの決済システムが主要な国際ブランドに限定されているためです。
銀聯カードでApple製品を購入する方法
Apple Store直営店で銀聯カード利用を試みる
前述の通り、一部のApple Store直営店では銀聯カード決済に対応している可能性があります。購入前に店舗スタッフに「銀聯カードは使えますか?」と確認し、対応可能であれば利用できます。
ただし、全店舗での対応は保証されていないため、事前に電話で確認するか、現金を用意して行くことをお勧めします。
家電量販店で購入

また現状他の方法はありませんので、他店でApple製品を購入する方法を説明します。
Apple製品は、Apple Store以外にも家電量販店(ビックカメラ、ヨドバシカメラなど)で購入できます。これらの店舗は銀聯カード対応率が高く、ポイント還元も受けられるため、お得に購入できる可能性があります。
ただし、最新モデルの在庫がない場合や、Apple Store限定の刻印サービスなどは利用できない点に注意が必要です。
日本のクレジットカードの取得やペイディApple専用を活用しよう
長期的な解決策として、日本で発行されるクレジットカードを取得することをお勧めします。一度カードを取得すれば、App Store、Apple Store、その他のオンラインサービスすべてで不便なく利用できるようになります。外国籍の方でも在留カード等在留資格のある証明書があれば、クレジットカードの発行は可能です。
また、ペイディあと払いApple専用では即日Appleストアの利用が可能です。





